11月発売の注目ライトノベル 紹介 今月は傑作が目白押し
2020年11月発売のライトノベル作品をレーベルごとに紹介していきます。
今月は話題の作品やビッグタイトルが多く全て読もうと思うと時間的にも金銭的にも厳しそうです。
ワクワクしてきますね。
角川スニーカー文庫
言わずと知れた名作である涼宮ハルヒシリーズですが、
新刊として発売されるのは役9年ぶり刊行になります。
ファンの方にとってはこれほど嬉しいことはないと思います。
私も昔親しんでいたシリーズなので続巻が出るということで楽しみです。
内容は250ページの書き下ろしに加え短編が2話収録されているとのことです。
新規書き下ろしを含む短編集。
本編のTVアニメBlu-rayや店舗限定の特典になっていた内容が収録されています。
お金や期間が合わずに読むことができなかった方、特典をかき集めているファンの方必見です。
本編は既に完結していますが、もう一度このすばのキャラたちに会えるのは素直に嬉しいですね。
世界を脅かす怪物たちと戦う姿を描き、その救いのなさや心に突き刺さるような悲しい展開が魅力的な作品、「終末なにしてますか?救ってもらえますか?」の続編として描かれる「もう一度会えますか?」の最新刊です。
今回は短編集になっているようです。
8巻から5年の年月が経っている世界で、
最終決戦に挑む前の少女たちの束の間の日常が描かれているようです。
シリーズ最終章ということでこれから物語の佳境に入るところ、
短編と言えど見逃せません。
第4回カクヨムWeb小説コンテスト ラブコメ部門『特別賞』受賞作として題され刊行された本作もついに3巻の発売です。
大学生である主人公の彼女の浮気が発覚することから始まる青春ラブコメ。
人間関係のもつれや大学生ならではの悩みなどが描かれます。
小説ということでフィクションではありますが
実際にありそうと納得してしまうような内容が描かれていたり、
ラブコメでありながら少し暗い部分もあったりと青春群青劇が好きな方は楽しめる作品になっているのではないでしょうか。
ちなみに、今回の内容は浮気をしていた元カノの話が中心になるようです。
1巻では盛り上がりに欠けるということで切ってしまったかたもいるかもしれませんが、
2巻からかなり面白くなります。
読むのをやめてしまった方も是非もう一度読んでみてください。
もはやタイトルが自己紹介。
最近はタイトルで中身を語っている作品多いですね。
なんとなく「俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる」を彷彿とさせますね。
主人公に偽装彼氏を依頼していた学校一の彼女の言葉足らずな発言から始まる
元カノ🆚今カノの構図で行われるすれ違い系ラブコメ。
なんだかんだ使い古された設定で内容も薄っぺらいものかと思いましたが、
結構入り組んだ内容になっていて、ヒロインのポンコツさからどんどんカオスな内容になっていったりと割と楽しめるのではないかなと思います。
電撃文庫
もはや現代のライトノベルの顔とも呼べるであろう「禁書目録」シリーズ。
創約も早くも第3巻が発売されました。
シリーズ全体としてはこの巻で53巻目になります。
少し調べてみたのですが、この「禁書目録」シリーズ累計発行部数が3,100万部を超えているそうですね。もう訳がわからんですね…。
今回の内容は、学園都市の「暗部」を壊滅させるための計画が描かれています。
計画には今回の表紙にもなっている黒子と浜面が参加することになるも、
計画に違和感を覚えた二人が…。と言ったもののようです。
影の立役者であるこの二人がどう活躍していくのかが見ものです。
主人公キノがいろんな世界を旅する中で訪れた様々な国での体験を描く連作短編シリーズの最新刊が1年4ヶ月ぶりに発売です。
そしてこの「キノの旅」は今年で20周年を迎えるとのことです。おめでたいですね。
20年も続く作品はなかなかないですよね。
上記で紹介している「禁書目録」シリーズよりも長いですよ。
それだけ長い間愛されている作品が面白くないわけがない。
内容としては、国民たちが眠り続ける「眠る国」をはじめ11話が収録されています。
「キノの旅」は基本的に短編なので時間がない時でもさらっと読めていいんですよね。
ページ数的には250から300ページなので普段読書をしない。初心者の方にもお勧めできる一作になっています。
二重人格のヒロインの間で揺れ動く主人公を描くちょっと変わった恋愛ラブコメ
「三角の距離は限りないゼロ」の6巻が発売されました。
現在時点で累計売上部数が30万部を超えているこれまた人気のシリーズですね。
最新刊では二重人格の終わりの予感を感じながら、
主人公は2人の人格からどちらかを選ばなければいけない、という展開になるとのこと。
今後の話の流れを左右する重要な内容になるはず!
これは目が話せませんね。
ほんわかしたイラストとは裏腹にシリアスで重いストーリーが展開される本作「日和ちゃんのお願いは絶対」。
タイトルにあるよにヒロインである日和ちゃんの「お願い」は絶対で、必ず遵守されるという力を持っています。
そんなヒロインと出会うことで主人公の日常は壊れていく、
日常と非日常の間で揺れ動くキャラクターたちの葛藤が魅力な作品になっています。
シリアス好きの方にはたまらない一作になっていると思います。
まだ2巻までなので最近知ったばかりでも参入しやすいのではないでしょうか。
この作品はまだ巻数が少ないですが1巻が刊行された段階ですぐに重版がかかり、コミカライズまでされています。
これからどんどん人気になっていくと思うので目が離せません。
新人声優の二人の少女を中心に声優業界での葛藤や活躍を描く本作「声優ラジオのウラオモテ」の3巻が発売です。
初巻刊行当初は第26回電撃小説大賞《大賞》を受賞したということでかなり話題になっていたと思います。
声優業界で活動する二人の少女は、上を目指すために衝突し合うことが多いですが
窮地に陥った際にはお互いを助け合う。
ライバルであり同じ業界で働く仲間である二人の駆け引きには目が離せません。
3巻では、声優としての仕事が減っている主人公。チャンスに恵まれ大きい役を掴んだものの「壁」にぶつかり苦悩するという内容になっているようです。
また、コミカライズの1巻も発売されたとのことなのでそちらにも注目です。
青春声優エンタメという今までのライトノベルにはない新しいジャンルなのでなるべく長く突いて欲しいですね。
非合法な運び屋とマフィアに追われている吸血鬼であるヒロインが共に生活していくファンタジーロマンス。
人間の主人公と怪物であるヒロインが種族の壁を超えて関係性を深めていくという作品なんですが、世界観や物語の構成のクオリティが高く1巻1巻満足して読むことができます。
4巻では、絆を深めていく主人公とヒロインの間に主人公の娘?が登場する急展開になっています。
私はこの作品結構好きなんですが、どうも知名度が高くないんですよね。残念です。
読んでいる方だとわかると思いますが、この作品とっても面白いんですよね。
もっと知っていただきたい。
こちらはアニメ化もされた「乃木坂春香の秘密」シリーズを手掛けた五十嵐先生の最新シリーズになります。
表紙のヒロインが猫感あって可愛いですね。
内容はタイトルと表紙でわかるように小さい先輩を愛でる甘々なラブコメですね。
威厳を保とうとしている先輩ですが、主人公が物凄い勢いで褒めまくるせいで思わず照れたり赤面してしまうヒロイン。
読んでいる読者自身も頬が緩んでしまうような甘々な作品になっています。
2巻では文化祭をメインにメイド服を着ているヒロインを目でまくるというという内容になっているようです。
最新刊でもちっちゃい先輩を見てほっこりできる1冊になっているでしょう。
第26回電撃大賞受賞作品である
物理法則が崩れ去った近未来の世界を舞台に異能バトルが繰り広げられるバトルファンタジー。
妖怪などを科学の力ににより復活させたことで崩壊してしまった1000年後の未来が描かれるワフテイストのS Fファンタジー作品です。
内容を見てもらうとわかる通り、設定がなかなか見ない珍しいものになっているのが特徴ですね。
笑いありラブコメありの作品になっていてなかなかバランスが取れているのも素晴らしいです。
百合なら任せろでお馴染みの「みかみてれん」先生の新シリーズです。
異性を籠絡する技術を教え込まれた女子高校生の楓。
ついに、その手腕を披露することになる。
舞台はターゲットの心を奪った方が勝利するという恋愛バトルで。
対戦相手は因縁のある幼なじみ。
人生初の「ハニートラップ合戦」が幕を開けるが…。
相手となるターゲットは、まさかの同性。
そんな展開から始まる物語になっています。
女と女が女を籠絡させるためにバトルを繰り広げるという…。
一風変わった設定の百合作品ですね。
これも今までにないジャンルの作品になっているので楽しめるのではないかと思います。
Vtuberを題材にした今ならではの作品ですね。
タイトルにあるようにVtuberとして活動している主人公。
主人公が演じるキャラクター「爽坂」を自身の王子様と崇める妹。
妹の恋心を壊さないように立ち回っていくという作品になっています。
Vtuberに中の人はいないという意見の方からすると、
なんとも言えないところかもしれませんね。
あらすじには抱腹絶倒と書いてあるので、コメディよりの作品になっているようですね。
最近ストレスが溜まっていて発散したい方におすすめの一作になっているのではないでしょうか。
あ外ではかっこいい
ヒロインが主人公を守るエージェント系の日常ラブコメ作品。
とある事情で裏の連中に身柄を狙われている主人公「幸村隼人」。
そのボディガードをしているヒロイン「桐谷紡」。
「紡」は完璧な身のこなしで「隼人」を守るだけでなくクラスでも人気の男子生徒。
しかし、二人きりになると男装をといて、美少女に大変身。
さらに「隼人」を狙う刺客も変わった女の子ばかりで自分にだけ見せてくれるギャップがたまらない。美少女たちが集うラブコメディ。という内容らしいです。
普段は主人公をカッコよく守り、
二人きりになると甘えてくるヒロインのギャップを楽しむ作品になるのではないでしょうか。
なかなか変化球気味な作品ですが、きっと気にいる方はいるはず!!
GA文庫
累計発行部数25万部を超えるGA人気作品の1つ「天才王子の赤字国家再生術」の8巻が発売されました。
この作品はタイトルでもわかるように天才王子である主人公が国家を再生する物語になります。
国の内情や外交がリアルに描かれていてとても考えさせられる作品になっています。
主人公はどうやって国を再建していくのか、トラブルをどんな手段で解決していくのか、
そういったことを考えながら読むのがとても楽しい作品です。
内容としても序盤の伏線を綺麗に回収して終盤にいかす物語の構成がとても綺麗で読んでいて気持ちがいいです。
頭脳戦系の頭を使う作品が好きな人は楽しめること間違いなしです!!
1巻発売当初、Twitterなどで話題になっていた糖度高めのラブコメ。
この作品の普通のラブコメ作品とは大きく違うところがあり、
それは鈍感系主人公ではなく察しのいい主人公ということ。
鈍感系主人公って見てるだけでイライラしてくる人も多いですよね。
今までのラブコメの流れを否定するような本作。
ラブコメは好きだけど主人公が好きになれる作品がなかったという方にとってまさに痒いところに手が届く作品なのではないでしょうか。
あなたも筋肉(フランス)になるのよ!
SNSで12万人が驚愕した話題の筋肉革命バトル。
ということで売り文句からして正直わけが分かりませんが、
あらすじもなかなか…。
興味のある方はチェックしてみてください。
この作品はマリーアントワネットが題材になった作品ですね。
筋肉がガチムチになったマリーアントワネットがフランス革命を逆転させる物語になっています。
コメディ系の作品になっているようですが、設定の時点でかなりぶっ飛んで内容が気になりますよね。
学園一の美少女であるヒロインから逆プロポーズされることから始まる新婚生活ラブコメ。
「小説家になろう」発の作品ということで既に知っている方も多いかもしれませんね。
結婚生活をテーマとして描かれている作品は珍しいと単純に思いました。
普通のラブコメとはまた違った視点から楽しめる作品だと思います。
ガガガ文庫
友人キャラを自称する主人公が主人公ポジションになってしまうのを必死に避けていく異能バトル系ドタバタコメディ。
ガガガ文庫のコメディ系作品の中でも人気が高かった作品ですが、
なんと今回の10巻を持って最終巻とのことです。
物語の構成や展開も面白くよくできた作品だったので少し残念です。
しかし、逆にいうと全10巻ということであまり巻数も多くないので
今までこの作品を知らなかったという方でも参入しやすいかもしれませんね。
結婚相談所で働く主人公。
結婚相談所の仲介人である主人公が様々な理由で結婚を目指すヒロインたちと出会っていくという、婚活がテーマになっている一風変わった物語になっているシリーズ。
学生を描かれるのは多いですが婚期を迎えた女性を中心に描かれるのはなかなか珍しいですね。TwitterなどのSNSでもかなり話題になっていた作品なので読んで損はない作品なのではないかなと思います。
最新刊では「仕事と結婚」をテーマにエピソードが描かれているようです。
ファンタジア文庫
大人気アニメの嫌われ者の豚公爵に転生してしまった主人公。
バッドエンドを避けるために奮闘する異世界転生ファンタジー作品の最新刊です。
本シリーズは嫌われ者だった主人公が様々な活躍をして周囲に認められていくのが爽快な作品になっています。
Web小説投稿サイト「カクヨム」発の作品ですが、カクヨムのランキングでも上位に入っている作品なので面白いこと間違いなしです。
この作品はタイトルだけ見るとまた異世界転生か…と思うかもしれませんね。
しかし、読んでみるとなかなか面白い作品でした。
近いうちのレビューを書くかもしれません。
炭鉱発掘の奴隷として生活する主人公が落盤事故に巻き込まれ、
そのさい姉のように慕っていた少女とも離れ離れに。
主人公は落盤事故をきっかけに自身が転生者であることに気がつき、転生者にしか扱えないと言われる最強のスキルも手に入れることになります。
最強のスキルを手に入れた主人公が離れ離れになってしまった少女と再開するために旅に出るというのが大枠のストーリーになっています。
最近流行の「俺TUEE系」ではなく少しずつ主人公が成長していくといういわば王道系の物語になっています。
無双する主人公に飽きたという方は楽しめる作品になっていると思います。
こちらは11月27日公開の劇場アニメの小説版になります。
本作は池袋を舞台にしたSF青春モノになっています。
ファンタジア文庫としては珍しいノベライズということなので期待できる作品なのではないかなと思います。
映画公開と同時発売になっているので映画を見に行けないという方はこちらの小説版を読むことをお勧めします。
以前映画で話題になった「HELLO WORLD」のノベライズと同じ著者の方が書いているということでその点でも期待ができます。
オーバーラップ文庫
クラスメイトと共に異世界に召喚された主人公。
召喚した女神から無能の落胤を押され生存者ゼロの遺跡に送り込まれてしまうことに…。
クラスメイトも誰一人助けてくれることもなく絶望する主人公が女神に復讐するために旅をする物語ですね。
結構ありきたりな設定ではありますが、世界観の作りがよくご都合主義な展開も少なくストレスなく読める作品になっています。
まだまだ知名度は高くないですが、異世界転生や召喚系が好きな方にはぜひ読んでいただきたいです。
ちなみに1巻だけでいえば内容が「ありふれた職業で世界最強」に似ているので、
パクリかよっ、ということでやめてしまう方もいるようですが、2巻以降は流れも全然違うのでもし読まれる方は最低でも2巻までは読んでいただきたいです。
MF文庫J
2016年から2006年にタイムリープすることから始まる。
芸術大学を舞台にしたクリエイター青春系の最新作です。
クリエイターを目指す卵たちが大学の授業などを通して競い合い技術を磨いていく熱い物語が特徴の作品になっています。
クリエイターを題材とする作品が好きな方やクリエイターを目指している方には是非とも読んでいただきたい一作です。日々の活力になること間違いなしです。
この作品は、以前記事にもしているので良ければチェックしてみてください。
第15回ライトノベル 新人賞《最優秀賞》受賞作を受賞して始まったシリーズの最新刊。
タイトルだけを見るとミステリーを思わせるようなものになっていますが、
内容は異能、SF何でもありのバトル展開が繰り広げらるようなオールジャンルラノベとなっています。
この作品はタイトルにあるとおり、名探偵であるヒロインが死んでいるところから物語が始まります。そんなヒロインの助手であった主人公。
死の真相と強大な敵勢力と対峙していくバトル展開繰り広げられます。
オールジャンルということで先を読むことはもはや不可能言えるほど予想外の展開で進んでいくこの作品未読の方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
新時代・学園頭脳バトルシリーズの最新刊。
学生同士がランクを決めるゲームを繰り広げる学園島を舞台に行われる頭脳バトル系作品になっています。
他の頭脳バトル系の作品と比べても突出している本作。かなりお勧めです。
物語に散りばめられるライアー(嘘)が鍵になっていて、あらゆる場面に置いて読者である自分自身が考えて読んでいくような作品になっています。
今回紹介する作品は以上になります。
紹介している作品以外にも面白そうな作品はありますが、
数が多すぎて選別するのが大変でした…。
正直、月末に紹介して需要があるかは分かりませんが、
好評であれば今後も更新していこうと思います。