【ラノベレビュー】僕たちのリメイク 〜クリエイターを目指す人必見〜
※この記事は11月19日にアップしていたモノですが、削除されてしまっていたので再掲載しました。
みなさん突然ですが夢はありますか。
寝ている時に見る方じゃありませんよ。
将来実現したいと思っていることです。
私は昔、クリエイターになりたいと考えていました。
まぁ親に即反対されて実現することはできませんでしたが、
それでも諦めることができずに影で勉強していたりしました(笑)!!
すみません。
しょうもない話でしたね。
今回紹介する作品ですが、
若き日の夢やワクワクを思い出させてくれた作品「僕たちのリメイク」です。
これまた、結構人気の作品なので紹介されるまでもないわー、
という方も多いと思いますが暇な方はお付き合いください!!
あらすじ
ゲーム会社勤務だった橋場恭也は夢破れて実家に帰ることになったのだが、目が覚めるとそこは10年前だった……。なぜか諦めたはずの芸術系大学に通っていて、しかも憧れだった後のクリエイターたちが同級生に!?
作品について
「僕たちのリメイク」は木緒なち氏による作品で初巻は2017年3月にMF文庫Jより出版され、
現在はスピンオフを含め9冊刊行されています。
この作品は「このライトノベルがすごい」において2018年版では文庫部門6位、
2019年版では7位に最新の2020年版では18位にランクインしています。
コミカライズもされており2018年11月より「月刊少年シリウス」にて連載されていました。
2019年の12月にはアニメ化企画の進行が発表されました。
作品の概要と設定
2016年底辺ゲームメーカーに勤める主人公(橋場恭也)28歳。
無能な社長に振り回されながらディレクターとしての日々を送っていましたが、
社長があまりにも無能すぎて会社は倒産しめでたく無職になり実家に帰省することになります。
同年代で活躍するクリエイターをみて自身との格差に絶望する主人公でしたが、
しかし、どういう訳か2006年にタイムスリップし自身も18歳に戻っていることに気がつきます。
恭也は自らの人生をリメイクするべく、当時は進学を諦めた芸術大学に通うことを決意します。
そこで出会った天才たちと共にクリエイターになるため、忙しくも充実した大学生活を送るというのがメインストーリーになります。
基本的にネタバレはしたくないので、1巻の内容だけさらっと書いておきますが、
1巻では授業の一環で映像作品を作る主人公ですが、癖のある天才たちや連発するトラブルに頭を悩ませつつも、何とか持てる限りの力を駆使し作品を作り上げるといった内容でした。
作品の魅力
私だけかもしれませんが夢に向かってただがむしゃらに努力する姿って憧れませんか?
私はそういう姿を見ていると応援したくなってしまうんですよね。
絶体絶命のトラブルを主人公の起点と努力によって解決するシーンはグッときました。
そういった才能がないなりに努力を積み重ね主人公が成長していくような王道的な物語が好みの方は間違いなく気にいるはずです。
正直、この作品を読まないのはもったいないです!!
(当然、好きじゃない!!という人もいると思いますが、仕方ないですね。)
作品全体を通してどこか「さくら荘のペットな彼女」と似通う部分が多いというのは少し気になりました。
作品の舞台が2006年ということで、本編にはいくつか時事ネタが書かれていたりします。
当時を知る人も知らない人も2006年というその当時の空気感を楽しむことができるというのもまた1つの魅力だと思います。
ネットの意見
肯定派
・2006年を知っている人には刺さるかもしれない
・癖のあるキャラクターが魅力的で読んでいて楽しい
・10年のアドバンテージを持った主人公が知識を活用してトラブルを解決していく姿を見ていると楽しい。
否定派
・全体的に話がうまく纏まっているが、凡庸で読み応えに欠ける点が否めない。
・ストーリーが薄い。
・キャラクター数ただでさえ多いのにキャラの掘り下げができていないせいで愛着が持てない
辛口な意見も結構ありますね。
私としては、ラノベにありがちな展開もクリエイターというコンセプトを生かしてうまく話を展開できていてよくできた作品だと思いましたが…
なななの感想
初めにも書きましたが、本作は成長と共に忘れてしまった夢や情熱を思い出させてくれる作品でした。
もうほんとに、何とも言葉にしにくいですが…年老いた私にとって、
こう心にグサグサと刺さるお話でした。
あぁ、どうして私の人生はこうなってしまったのでしょう。
かなうのならばこの作品のように人生をリメイクしたいです。
本編の内容とは関係ないところではあるんですが、あらすじって誰が書いてるんでしょうか?
Kindleのサイトでは修正されていましたが、実際の文庫本のあらすじでは内容と異なることが書かれていてちょっと心配になりました。
本編が面白いだけにちょっとがっかりですね。
あらすじは小説を購入する上で重要な指標だと思うんですけどね…。
結構肯定的な事ばかり書いてきましたが、気になるところがないわけではないです。
それがどこかというと、この作品の起点でもある10年時間が巻き戻ったという事。
主人公は周りの人間よりも10年間というアドバンテージがあるわけですよ!
その設定がほとんどいかせていないのがもったいなく感じました。
いや、全くいかしていないわけでは無いですが、本当に必要な設定であったかと問われると、
うーん…という感じです。
もはやリメイクするという設定自体いらないのではないか…と思わなくも無いですね。
(人によって捉え方が違うので、逆の意見の方もいらっしゃると思います。あくまで私が見た感想なので…)
はい。
本編はここまでです。
読んでいただいた方はありがとうございます。